石川が敗戦も、チーム力見せた木下アビエルが8連勝!

TOP名古屋 1-3 木下アビエル神奈川
1 鈴木李茄 7-11 8-11 長﨑美柚
安藤みなみ 木原美悠
2 ハン・イン 11-7 15-13 5-11 8-11 8-11 袁雪嬌
3 安藤みなみ 6-11 8-11 12-10 11-5 11-8 石川佳純
4 野村萌 11-7 8-11 11-8 8-11 11-13 浜本由惟
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 宮城・ゼビオアリーナ仙台でのTリーグ第2戦。昨日プレイオフファイナル進出を決めた木下アビエル神奈川とトップおとめピンポンズ名古屋の対戦。ここまで6戦全勝、うち3戦が4-0の勝利と木下アビエルにとって「お得意様」状態となっているTOP名古屋。今シーズン最後の対戦でなんとか勝利をあげたい名古屋だったが、競り合いを落とし木下アビエル戦全敗が決まった。

今日も1400人を越える観客が詰めかけた仙台シリーズ
TOP名古屋のマスコット・タマタマは仙台にちなんで伊達政宗コスチュームで参戦。Jリーグ・ベガルタ仙台のスタジアムDJを20年務めた大坂ともおさん(右)も会場を盛り上げる

 トップのダブルスは、名古屋が2月3日の試合で勝利した鈴木李茄/安藤みなみ、木下アビエルはここまで4勝1敗の長﨑美柚/木原美悠。試合は1、2ゲーム目ともに中盤でリードを奪って逃げ切った木下アビエルペアがストレートで勝利。名古屋ペアは相手のレシーブの対処に苦しむ場面が多かった。

5勝目の「ミユウ」コンビ。チームの得点源となっている

 2番は石川佳純とともに木下アビエルの屋台骨を支える袁雪嬌と先日デビュー戦を完勝で飾ったハン・インの対戦。高い実力を見せている袁雪嬌が世界トップのカットマンに対し、どのように戦うのか注目が集まる。1ゲーム目はハン・インの変化ツッツキに袁雪嬌が対応できずミスを連発。つないできたドライブをカウンターで狙い打つなど、ハン・インが先手を奪う。2ゲーム目、袁雪嬌はハン・インのバックの表ソフトを避け、フォアにドライブを集めて互角の展開に持ち込むも2度のゲームポイントをものにできず、ハン・インが勝利に王手をかけた。

 しかし、3ゲーム目から袁雪嬌はバックドライブにカット攻略の糸口を見いだす。ツッツキでハン・インを前に寄せ、フォアよりもコンパクトなスイングのバックドライブで時間的余裕を与えずに攻める展開がはまり出す。3ゲーム目を奪うと、動きも良くなり4ゲーム目も奪って最終ゲームに持ち込む。ハン・インも意地を見せ、カーブロングに前に出ての攻撃と多彩な技で袁雪嬌を崩しにかかったが、それを跳ね返し続けた袁雪嬌が8本で勝利。頼れる助っ人が大逆転勝利で貴重な白星をあげた。

 

最後は壮絶なラリーを制した袁雪嬌。大逆転勝利にベンチも沸く
序盤は変化で翻弄したハン・インだが、デビュー2連勝ならず

 3番に出場した石川も序盤からテンポよく得点を重ねていく。安藤のバックにボールを集めてからのフォアへの連続攻撃、メリハリをつけたつなぎも効果を発揮し、瞬く間に2ゲームを連取し、第3ゲームも10-9。勝利まであと1点となったが、ここから安藤が神がかり的な当たりを見せる。それまでミスが目立ったフォアスマッシュがズバズバ決まり出し、第3ゲームを逆転、第4ゲームも勢い止まらず5本で奪うなど、一気に流れは安藤へ。最終ゲームも当たりは止まらず、厳しいコースへの強打を連発した安藤が石川を破る金星を挙げた。勝利まであと1本に迫りながらもひっくり返された石川、試合途中のまぶたの痙攣も影響したか、安藤の勢いを止められず金星を献上した。

 崖っぷちから巻き返した安藤。「前半リードされたけど、サービスを変えたりして良い流れに持ち込めた。サービスが大きかったと思う。2ゲーム取られて思い切ってやるしかなかった。Tリーグの試合は何が起こるかわからないし、(石川さんに)勝てたことは自信になる」と試合を振り返った。

 

今度は安藤が大逆転勝利。前回の対戦では敗れていた石川にリベンジ
完勝ペースも、いったん失った流れを引き戻せず

 安藤の大逆転勝利で勢いに乗る名古屋はインターハイ女王の野村萌がTリーグ2試合目の出場。ここで決着をつけたい木下アビエルは石川、袁雪嬌に次ぐ勝利数の浜本由惟。スタートから両者サービスが効き、短いラリーで得点を奪い合う。1-1で迎えた第3ゲーム、浜本が8-6でリードするも、野村がタイムアウト後に5本連取で逆転、4ゲーム目は浜本がそれまで苦しんでいた野村のバック強打に対応し出して奪い返すなど互角の展開で第2マッチ、第3マッチに続き、この試合も最終ゲームにもつれる。最終ゲームも浜本の10-7から3本連取を許し、その後11-10で4度目のマッチポイントも追いつかれたが、最後まで冷静だった浜本が13-11で勝利。チームの8連勝を決めた。野村はデビュー戦に続き2-3での敗戦。好プレーを見せるも初勝利は遠かった。

浜本、最後までハートは乱れず
両ハンドのミート打ちで浜本を追いつめた野村

 石川が敗れるも、なんとか踏ん張り激戦を制した木下アビエル。好調の要因は「チームワーク」と劉燕軍監督が語っていたが、誰かが負けても、他のメンバーがカバーする戦いぶりが現在の順位、勝ち点につながっている。

 「今日の試合は苦しかった。ダブルスの2人は息も合っているし、順調に勝ってくれたのは大きい。ハン・インは相当強い選手だし、こちらも強い選手(袁雪嬌)をぶつけた。最後は浜本がよく頑張ってくれました。チーム全員が全力でやってくれた結果だと思います」(木下アビエル・劉燕軍監督)

 これで8連勝となった木下アビエル。プレイオフ進出を昨日決めたが、チームに油断、慢心はない。次戦は2月9日、2位・日本生命レッドエルフとの首位攻防戦に挑む。

ちびっ子サポーターたちの元気で自発的な声援も印象的だった仙台開催の2日間。未来のTリーガー目指して頑張れ!