日本生命、思い出の会場で笑顔の勝利!

木下アビエル神奈川 13 日本生命レッドエルフ
4勝4敗 5勝3敗
1 杜凱栞 7-11 9-11 前田美優
曾尖 森さくら
2 ポルカノバ 8-11 1-11 11-10 6-11 早田ひな
3 杜凱栞 11-10 11-8 11-10 森さくら
4 浜本由惟 11-4 7-11 10-11 9-11 陳思羽
5

 

この土日に行われたTリーグ横浜4連戦もついに最終試合。木下アビエル神奈川対日本生命レッドエルフの一戦には、人気選手の早田ひな参戦のおかげもあってか、4戦で最も多い1,892人の観客が横浜文化体育館に詰めかけた。

スター選手が不在とはいえ、なかなかの盛況だった横浜大会

 

T2ダイヤモンドと世界ジュニアという国際大会が重なったことで、木下アビエルはエースの石川佳純、若手の長崎美柚、木原美悠、日本生命は平野美宇、海外選手の田志希(韓国)、ユ・モンユ(シンガポール)が不在。互いにベストメンバーではないチーム同士の戦いは、トップのダブルスで勝利をあげた日本生命が3-1で木下アビエルを振り切った。

昨日の日本ペイントマレッツ戦にTリーグ初起用された前田美優・森さくらペア。二人が組むのは約4年ぶりということで、昨日のプレーはまだまだだったが、2戦目となる今日は同級生ペアらしく息のあったプレーを見せて、Tリーグ初勝利をおさめた。

「相手はさくらのチキータを嫌がっていたし、私のバック表のナックルボールもすごく嫌がっていた。向こうは右右ペアというのもあって、ラリー戦になってもこちらのほうが良い連携ができたと思います」と試合後、前田は笑顔でコメント。

対する木下アビエルは、昨日不調だったサウスポーのポルカノバをダブルスから外して、エースの杜凱栞を使うオーダーに変えたが、勝利には結びつかなかった。

森(左)&前田、初勝利で歓喜のガッツポーズ!

……からの、熱いハグ!!

 

ダブルスの勝利で勢いづいた日本生命は、2番の早田ひなが強敵ポルカノバとの接戦を制した。日本生命の村上監督も「ポルカノバが一番怖かった」という実力者だが、早田は大きいラリー戦に強いポルカノバに対して、打球点の早い高速ラリーで勝負を挑んだ。第2ゲームは1-1から驚異の10本連取でゲームを奪い、第3ゲームは接戦で落としたが、それでも第4ゲームも崩れず、3-1で勝利。要所でサービスの球種や立ち位置を変えるなど、ポルカノバに的を絞らせない戦術で見事早田が逃げ切った。

早田のフォアドライブ炸裂!

 

これであとがなくなったホームの木下アビエルは、杜凱栞がエースとしての意地を見せて、日本生命の森に勝利。要所でストレートへの攻撃を織り交ぜ、打撃戦でもミスなくキッチリと返球。コース取り、安定性で上回った杜凱栞が、最後は森のサービスに対して回り込みフォアドライブのレシーブエースを決めて、試合終了。

森も互角のラリーを繰り広げ、男子選手のようなダイナミックな引き合いを見せて会場を沸かす場面もあったが、一歩及ばず。第3ゲームは10-5からの5本連取で追いついたが、そこを取り切れなかったのが痛かった。「プレーの内容としては良かったけど、頭のひらめき、戦術面でダメだった」と敗戦の弁。

チームに元気がなくても、杜凱栞の力強さは相変わらずだった

第1ゲーム序盤は森のペースだったのだが、自慢の咆哮続かず

 

そして4番は、木下アビエルの浜本由惟対日本生命の陳思羽。最初に流れをつかんだのは浜本。この試合は投げ上げサービスが効果的で、サービスからの3球目攻撃で得点を重ねて、第1ゲームは11-4で浜本が奪取した。

しかし、日本生命の村上監督が「我慢強いのが彼女の強み」と太鼓判を押す陳思羽が第2ゲーム以降、じわりじわりと自分のペースに引き込んでいく。ラリーでは焦らず、変化をつけつつ浜本のミスを誘い、序盤で苦しんだサービスに対しては回り込んでフォア強打。「浜本選手はすごく焦っているように見えていて、自分は自信を持って試合に臨むことができたので、そういうところで自分のほうが上回っていたと思います」という試合後の言葉どおり、最後まで自分のプレーを全うした陳思羽が浜本を退け、チームを勝利に導いた。

我慢強く戦った陳が、ベンチに戻ってスマイル!

浜本はチャンスがあっただけに悔しい敗戦

 

日本生命はこの土日で連勝し、5勝3敗、勝ち点18で単独トップに立った。「戦力を考えると、年内の6試合のうち、4勝2敗でいければ良いと思っていた。でも今回2勝したので、残りは2勝2敗でいける。少し余裕が出てきましたね。今日勝てたのは大きかったと思います」と村上監督。

記者の話で監督も思い出したそうだが、実は今回の会場の横浜文化体育館は、日本生命が日本リーグ(1部)で初優勝を果たした思い出の地なのだとか。縁起の良い会場で、素晴らしいチームワークを見せた日本生命レッドエルフ。Tリーグ連覇に向けて、チームの勢いをさらに加速させる記念の一勝となった。