KM東京、張本沈むも、丹羽と侯英超が倍返し

女子のKA神奈川対ニッペMに続き、東京の立川立飛で行われた木下マイスター東京対岡山リベッツの試合。KM東京の水谷は欠場。年の瀬に1723名という多くの観客が立川に集まった。

トップのダブルスはKM東京は田添健汰と宇田のペア。対する岡山は森薗と三部の元全日本チャンピオンペア。出足から激しい打ち合いを展開。11-9でKMペアが先取。

2ゲーム目、岡山ペアは持ち味の粘り強いプレーを発揮する。先にゲームポイントを取ったのは岡山だったが、KM東京が10-10に追いつく。そこから岡山は振り切り、12-10でゲームを取り返し、最終3ゲーム目に突入。6-6からの勝負だ。

3ゲーム目、宇田のサービスとレシーブが冴え、田添の強打も決まる。10-8から田添のフォアドライブを三部がブロックミスして、ダブルスをKM東京が取った。

田添と宇田のダブルスで木下が先手攻撃
「今日はダブルスで勢いがついた」と邱健新監督

 

2番はKM東京は張本、岡山は趙大成。趙は前日の琉球戦で2点取りするなど好調。この二人はTリーグでは初対戦だが、国際大会では張本の3勝0敗。1ゲーム目は張本が出足から飛ばし11-3でゲームを先取。2ゲーム目、趙のフォアドライブが当たり出すも、張本がしのぎ、12-10でゲームを連取した。

3ゲーム目、張本が攻めるもバックハンドにミスが出始める。調子に乗れないまま、11-9で趙がこのゲームを取り返した。

4ゲーム目はスタートから趙がロングサービスをうまく混ぜながら張本を攻め、張本は防戦一方で、11-1で趙が圧倒。

最終5ゲーム目、張本が気持ちを切り替えられるか。

6-6から趙の勢いは止まらない。張本は台からやや下げられ、9-6と趙が3本連取。張本はチキータで9-7とするも、次をサービスミス。最後は趙のフォアドライブが張本のバックを粉砕し、11-7で趙がこの日も勝利。KM東京はエースの張本で1点を落としたのは痛い。

張本のコメント。

「1、2ゲーム目を簡単に取りすぎて、相手のレシーブが入ってきた時に準備が遅れてしまった。フォアのドライブがすごくて止めきれなかった。右足首はグランドファイナル前から傷めていて、それが悪化してしまった。軽めの靱帯損傷と言われています。最近は半日練習して、半日は治療しています」

――試合中に「張本君、かっこいい」と言われましたね。

「ちょっとびっくりしました。気にしないで、勘違いしないようにします(笑)」

張本に逆転勝ちした趙大成。フォアドライブが炸裂した
痛恨の逆転負けを喫した張本だが、試合後はさばさばとした表情を見せた

 

3番はKM東京は五輪代表の内定を決めた丹羽。対する岡山は選考会で優勝し、3月の世界選手権団体戦の代表を決めた森薗。

1ゲーム目、丹羽はバック対バックからのフォアのライジングドライブが決まる。11-6で丹羽がゲーム先取。

2ゲーム目、丹羽は落ち着いている。森薗につけいる隙を与えず11-6とゲーム連取。

1、2ゲーム目は丹羽のプレーに「参りました」というような笑いを浮かべていた森薗だが、3ゲーム目、本来の泥臭いプレーで出足からリード。しかし、7-7で追いつかれ、最後は10-9から森薗が回り込みドライブをミスして、丹羽がストレートで勝利。

女子の石川同様、五輪代表を決め、肩の力がすっと抜けている丹羽は伸び伸びとしたプレーを見せた。

丹羽のコメント。

「3番は勝負だと思っていた。出足から足がよく動いていた。左対左の試合だったので足を使って攻めていこうと思った。森薗とはトップ12でやって勝ったので、その良いイメージで戦えた。その時と作戦は同じで、相手のバックがクロスに来ることが多いので、それを回り込んで攻める作戦が出足で良く効いた。対左と対右では戦い方が全く違うので、対左は自信を持てた。対右ではまだまだサービス、レシーブが難しい。Tリーグはすごく楽しいですね。今日はホームで1700人の観客もいて、プロ選手としてのやりがいを感じます」

素晴らしいプレーを見せた丹羽

 

4番はKM東京は今シーズン9勝4敗の変化カットの侯英超。対する岡山は町。この二人は今シーズンの開幕戦で対戦し、侯が3-1で勝っている。出足から侯はカットと中陣からのカウンタードライブでリードし、11-4でゲーム先取。

2ゲーム目、侯の絶妙なプレーに会場も沸く。中陣からのカーブロングとカウンタードライブという緩急の使い分けのうまさで、町に落ち着いてカット打ちをさせずに11-6とゲーム連取。

3ゲーム目、侯の攻撃に対して町のミスがなくなり、11-5で町が取り返す。

4ゲーム目は一進一退の展開で、7-7。侯が2本連取し、9-7。そこから3球目攻撃で10-7とマッチポイント。最後は侯のバックカットを町がネットミスし、侯が11-7で勝利。

 水谷抜き、張本が敗れても、KM東京が3-1で岡山を下した。層の厚さを見せつけた試合だった。

邱健新監督「最初のダブルスが勝ったので、勢いに乗れた。最近はダブルスが勝つと全部勝っている。これからも勝ち続けて優勝を狙います」

攻撃と変化カットで町を沈めた侯
勝利を決め、応援団にガッツポーズの侯

 

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好調のKM東京
トップ選手と試合後にふれあえるのもTリーグの魅力