石川佳純、Tリーグ凱旋試合。Vマッチで勝った石川が「15年ぶりにこの会場で試合ができました!」

木下アビエル神奈川 32 日本生命レッドエルフ
13勝6敗 13勝6敗
1 長崎美柚 11-9 7-11 13-11 ユ・モンユ
木原美悠 皆川優香
2 石川佳純 11-7 11-9 11-5 陳思羽
3 杜凱栞 10-11 7-11 7-11 ユ・モンユ
4 長崎美柚 11-8 7-11 9-11 3-11 森さくら
5 石川佳純 11-4 森さくら

 

石川佳純の故郷、山口市で初開催となったTリーグ。地元の英雄、石川のプレーを見ようと開場前から長蛇の列。立ち見客が出るほどの盛況で1500人を超えるファンで会場は熱気に包まれていた。

 

石川を擁する木下アビエル神奈川はこの試合で勝てば3月14日に両国国技館で行われるプレーオフファイナル進出が決まる。対する日本生命レッドエルフは先週末の試合でファイナル進出を決めている。

木下アビエルは、石川、長崎、木原、杜凱栞とベストメンバーを揃えたのに対し、日本生命はファイナル進出を決めたこともあってか平野と田志希が欠場。怪我の早田、事前エントリーしていた前田と赤江が体調不良で欠場するなど、メンバーに不安を抱えた。それでも陳思羽、ユ・モンユと世界レベルの外国選手が出場し、ファイナル前哨戦に向けて試合がスタートした。

第1ダブルス、木下アビエルは石川が出場したことで長崎/木原のダブルスを起用。日本生命は急遽ペアを組むことになったユ・モンユ/皆川。ワールドツアーグランドファイナルで中国ペアを破るなどして世界一を手にした木下ペアが圧倒的有利と思われたが、日本生命ペアが食い下がる。

木下ペアは木原がサービスでレシーブを浮かせても長崎がチャンスボールをフォアドライブで続けてミスをするなど精彩を欠くプレーが続く。日本生命ペアはユ・モンユが皆川をうまくリードし、最終ゲーム9-10から皆川が長崎の巻き込みサービスを強気のフォアドライブでレシーブエースを取ってジュースに追いついたが、追い上げもそこまで。最後は木下ペアが振り切り、クロスゲームをものにした。

苦しみながらも最後は長崎(左)/木原が踏ん張った

急遽ペアを組んだユ・モンユ(左)/皆川は木下ペアに肉薄した

 

第2試合に登場したのは石川と陳思羽。MCから石川の名前がコールされると、会場は「カスミ!! カスミ!!」と大声援。その石川は陳思羽に対して格の違いを見せつける鋭いプレーで圧倒。石川は横回転系と縦回転系のサービスを混ぜて陳思羽をレシーブで崩すと、ラリー戦でも両サイドを厳しくついて快勝した。

石川が陳思羽を寄せ付けず

 

第3試合は杜凱栞とユ・モンユ。ダブルスで好調だったユ・モンユはバック対バックのラリーを制すると、杜凱栞がつないできたドライブをフォアドライブでぶち抜くなど力強いプレーでストレート勝ち。日本生命反撃の糸口をつくる。

ダブルスに続いてで好プレーを見せたユ・モンユ

 

第4試合は長崎と森。ダブルスで不調の長崎はなんとか調子を戻そうとするも、思うようにボールが走らない。森は1ゲーム目は落としたが、2ゲーム目からペースをつかむと得意のフォアドライブと振り切るバックドライブで長崎を攻め立てる。森が3ゲーム連取で試合をひっくり返し、日本生命が追いついた。

シーズンを通してチームを支えた森はこの試合でも1点上げる

 

ビクトリーマッチは石川と第4試合で好プレーを見せた森が対決。1500人の観客の多くはホームの石川を応援。森は完全アウェイ。試合は出足から髙い集中力を見せた石川が4-0とリード。7-2、10-4と石川が森を引き離すと、11-4でゲームセット。1ミリの隙も見せなかった石川が森に快勝し、苦しみながらも木下アビエルが日本生命を破った。

Vマッチでも臆せず、別格の強さを見せた石川

 

試合後に石川は、「小学生以来、15年ぶりにこの会場で試合をすることができて、すごくうれしいです。あの頃はまさかこういう形で自分が山口で試合をできるなんて思っていませんでした。ビクトリーマッチはめちゃくちゃ緊張しましたが、最後は勝たないと残念だったねとなってしまうので、本当にうれしいです。地元の大声援がパワーになりました」と笑顔で話した。